ひとしきり、砂浜を歩く。
座り込んで、貝殻を見た。
「…海。ピンクの貝殻がある、あ。水色のも。」
ほら見て、と貝殻を差し出した。
「そこら辺に沢山落ちてるじゃねぇか。」
何度も言ってる私の言葉に呆れたように海は言う。
ちょっとずつ違うんだよ!
よく見れば分かるはずなのだよ!
私は貝殻を元あった場所に戻して、他のを探しにかかる。
「…雨水。」
立っている海は言った。
顔を上げて、立っている上に背の高い海を見上げる。
「どうしたの?」
「腕の傷、まだ治んねぇのか?」
…はて。
腕の傷とは?
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