「…遅い。」 急に後ろから聞こえた声に、振り向いた。 海は不機嫌そうな顔で、私を見ていた。 しかも黒いTシャツを着てる。 …多分、海も刺青あるんだと思う。 海の後ろを見ると、殆どの人がTシャツやジャージを羽織っている。 …この人達もか。 「行くぞ。」 「どこに?」 私の問いに怪訝な顔で返された。 「貝殻拾うんだろ。」 覚えてた! それが嬉しくて、海の隣を歩いた。