海の傍に座って、私は首を傾けた。 「あれ。海嫌いな女の子っているんだ。」 行きたくない訳じゃないのよ、京クン。 「海は?行くの?」 煙草の火を灰皿で消した海は、私と同様に首を傾げた。 「来るに決まってんじゃん。」 ケラケラ笑う京が代わりに答える。 「じゃあ、うーも決定。来週あたりになるから、準備しておいて。」 テキパキと決める九条さん。 …海か…。