「こんちは。」

「こんにちは。」

私は溜まり場に集まる人達に返事をする。

ほぼ毎日通っているから、少し会話をするくらいにはなった。

女の子は、殆ど見ない。

それ以前に、来る人の人数がそれ程多くない。

「人数少ないね。」

と海に言ったら、

「他は倉庫にいる。」

「倉庫もあるの?」

「あぁ。」

第二の溜まり場があるらしい。

私はいつものように二階に上がる。

そこには、珍しく三人が揃っていた。

「あ、良いとこに来た。」

九条さんがそう言って、私を手招きする。

私は三人に近付いた。

「海、行くでしょ?」

「…え?」

「あ。椎名じゃなくて、あんたでもなくて、海水浴場の方だから。」

納得する。