すぐ近くに海の腕がある。 「…海って今年で18なんでしょう?」 「あぁ。」 「…海?」 「あ?」 「私、海の事好き。」 少しだけど、海の体が動いた。 この温度は、何故いつも眠気を誘うんだろう? 少しばかり余計な事を考える。 反応を見ながら、私は海の顔を見上げる。