…強いから。 狐のようにずる賢く、なんでも前は違うチームにいた九条さん。 「さて、俺は愛しのミヤちゃんでも迎えに行きますか。」 立ち上がった京。 その姿を見ながら、私は「行ってらっしゃい」と言った。 リビングには、二度寝をしてる海と私。 でも、わからない。 この前みたいに聞いてるかもしれない。 どっちでも良かった。 だから、私は話す。 「…京が、九条さんが“狐狼”って呼ばれるのが嫌な理由ってあるの?」