そういえば、お腹が空いていた。 「大体の割合で中華になると思うけどな。」 私がソファーに座ると隣に座る海。 「どうして?」 「京の知り合いが中華屋だから。」 思えば…。 私は海を始め、九条さん、京の事を何も知らなかった。 海の誕生日さえも知らない。 「…海って誕生日いつ?」 「8月17日。」 夏休み中。 誕生日プレゼントを上げる人なんて久しぶりだから、すごくウキウキし始める。 そんな私を見る海は、 「お前は?」 と聞いてきた。 「…さぁ?」 私は曖昧に笑う。