窓から見える空は真っ暗だった。 星が…見えるかもしれない。 「会った時、そんくらいの時間だったから。 それくらいまでは大丈夫なのかと思ってた。」 海は記憶力が良い。 私は出会った時の事をあまり覚えていない。 「…そっか。」 「お前の親って結構放任主義?」 「そうかも。」 何故か無理に笑顔を作った。 得意な話の分野じゃなかったからかもしれない。 海は立ち上がった。 それを目で追うと、 「飯行くぞ。」 と言った。 確かにお腹は空いてる。 私は素直に立ち上がって海の後に続く。