「殺したい程、愛してる。」

…はい?

今、どこかの怖い映画に出てきそうな愛の告白が聞こえませんでした?

と尋ねるも何も、京も九条さんもいない。

「…殺したい程?」

再度、確認。

海は柔らかな笑みを浮かべて、「あぁ。」と言った。

「愛してる?」

「あぁ。」

…遊ばれていないか?

私は眉間に皺を寄せた。

「変!!海、賞味期限が切れたプリンでも食べた!?」

これは、絶対変だろうと私でも分かる。

「罰ゲーム?何かのゲームで負けたの?」

「あ゙ぁ?」

ひぃっ。“あ”に濁点がついた。