執着してる自分が気持ち悪いとは思わなかった。

むしろ、逆。

でも、“普通”じゃない私は、それが良い事なのかどうかは分からなかった。

だから、他人に聞く。

ついこの間までは、そんな事出来なかったけど。

今目の前には、海が居るじゃないか!!

「海。」

「あ?」

「…相手の事、知りたいって思うって変?」

私は再び黒い瞳に捕らえられた。

「“仲間”なんだから良いに決まってる。」

そして海から伸ばされた手は、私の顎を掴む。

“仲間”

初めて聞くその響き…、に感動してる場合じゃない。

近付いてくる海の顔。

「あの、海…っ?」

質問を遮られた。

大蛇、海様によって。