馬鹿高校…って。

横から光が差し込む。

何かのライト。

「…何?」

私は防波堤の方を見た。

そこには、バイクの群と何台かの高級車。

そして金髪男は静かに呟いた。

「迎え。あんた、乗ってけよ。」

…この人何者?

普通の不良じゃない。

「け、結構です。」

私は首と手をブンブンと振り、後ずさりした。

「…そうか、気を付けて帰れよ。」

金髪男は学ランを背負って、防波堤の方へ行き一台の高級車に乗り込んだ。

あれ、学ランじゃない。

私は目を凝らして見る。

背中の所に見えた文字は

…『大蛇如く』


これが一匹の大蛇との出逢い。