「廉さん、おはよっ♪」


「おはようございます!」


あたしと嵐は、廉さんに笑顔で挨拶をした。


「おはよ。よく眠れた?」


「はい!初対面だったのに、図々しくてすみません……」


申し訳ない気持ちになっていたあたしが頭を下げると、廉さんは笑顔を見せてくれた。


「気にしなくてイイよ」


「あっ、はい……」


廉さんの顔を見るのが恥ずかしくて、思わず俯いてしまう。


「それより、澪は?」


嵐は訊きながら廉さんの隣に座って、あたしに手招きをした。


「それ、俺が訊きてぇよ……」


廉さんは少しだけ不機嫌な声で言って、タバコを咥えた。