「廉……。今日はダメ……」


あたしは廉から唇を離すと、小さな声で言った。


「……どうかしたのか?」


「ちょっと疲れたから……」


眉を下げたまま、そう言ってみたけど…


「じゃあ、ぐっすり眠れるように愛してやるよ」


廉はあたしの唇を強引に塞いで、深いキスをした。


「れっ、んっ……!……ふ……っ……」


彼に火が点いたら、あたしはもう終わり。


廉の甘い罠には、どうしたって抗えない。


「廉……待っ……!……ふっ、んっ……」


「大人しくしてろ」


廉はあたしの唇を塞いだまま、服の中に手を滑り込ませた。


「あっ……!……ンッ……」


敏感に反応するあたしの表情を、意地悪な笑みを浮かべた彼が見つめている。