部屋に入ってすぐに、嵐はベッドにドサッと倒れ込んだ。


「疲れたぁ〜……」


「でも、楽しかったね♪」


笑顔のあたしを見て、嵐も優しく笑った。


「廉さんって、すごくカッコイイよね♪」


興奮しながら話すと、彼は少しだけ拗ねたような表情を見せた。


「……何?廉さんに惚れた?」


「プッ……!!」


思わず吹き出したあたしの上に、嵐がガバッと覆い被さった。


「樹里、あんまり調子に乗ると襲うよ?」


彼は意地悪な口調で言って、あたしをじっと見つめた。


「イイよ……」


あたしはそう答えて、嵐の唇にチュッとキスをしたけど…


「やめた……」


程なくして、彼は言いながらベッドに寝転んだ。