「空気読めないのは、どっちなのよ!?あたしは彼氏と電話してたのよ!」


「はぁ!?何だよ、それ!?いきなり逆ギレかよ!?」


あたしの言葉に、高志君も逆上したように言い返して来た。


「せっかく……久しぶりの電話だったのにっ……!何て事してくれたのよっ!!」


「っつーか、久しぶりの電話って言う時点で終わってんじゃん!?」


さっきまでとは裏腹に、あたしを見下した態度を見せられたけど…


今は、そんな事はどうでも良かった。


あたしはバッグを持って、椅子から立ち上がった。


「帰るっ!!」


嵐の所に行きたいっ……!


コートを羽織って携帯を握り締め、高志君に背中を向けた。


だけど…