あたしが嵐に告白したのは、その後の事だった。


何度も悩んで、何度も告白をやめようかと思った。


同じ大学なんだから、今じゃなくてもイイかもしれない……


だけど、嵐は大学に進学しても絶対にモテる。


そんな事を考えながらも、勇気が無くて何日も葛藤していたけど…


あたしは何を血迷ったのか、その年のクリスマスイヴに嵐に告白する事を決めた。


もし振られていたら、一生イヴが嫌いになっていたかもしれないのに…。


振られる可能性は考えていたけど、そこまでは頭が回らなかった。


それ以前に、この頃はお互いの距離が近過ぎて…


もう付き合える可能性なんてほとんど無いんじゃないか、って思える程だった。


そして…


イヴの日、あたしは嵐に電話をした。