二年に進級してクラスが離れた時は、涙が零れたくらいショックだった。


でも、あたしは部活のマネージャーだし、嵐の中で一番仲良しの女友達なんだから!


それでも自分自身にそう言い聞かせて、何か用事を見付けては嵐のクラスに遊びに行った。


「嵐♪辞書貸してよ!」


「お前、またかよっ!?」


「だって……英語って忘れちゃうんだもん♪」


「『だもん♪』じゃねーよ、バカ!ったく、ほら!」


何だかんだ言っても、結局は優しい嵐が好き。


「ありがとー♪」


「何か奢れよ!」


「ジュースね♪」


「おう!忘れるなよ!」


「了解♪」


嵐との約束だよ!?


何があっても、忘れる訳ないじゃん♪