「でも……あたしは、二人みたいなカップルになりたいな♪」


あたしが笑顔で言うと、嵐はクスッと笑った。


「あの二人は、夫婦だって!」


「だーかーらぁー!あたしもあんな風になりたい、って事!」


ムキになったあたしに、嵐が悪戯な笑みを浮かべた。


「誰とそうなるんだよ?」


「あのね〜……」


そこまで言って、次の言葉を飲み込む。


嵐しかいないでしょ!


そして心の中で呟いて、嵐の腕にギュッとしがみついて笑った。


「何だよ?」


「秘密〜♪」


そう言って笑ったあたしの唇に、嵐が突然キスをした。


この積もった雪が溶けてしまいそうなくらい、甘い甘いキス…。