Virgin Snow

「どっちも産めばイイだろ!俺、頑張るし!」


廉さんが悪戯な笑みを浮かべ、澪さんを見た。


「子供は選べないよ……。ってゆーか、何を頑張るのよ!?」


澪さんが困ったように笑うと、嵐が口を挟んだ。


「っつーか、廉さんってマジでオヤジじゃん!」


「生意気言うな」


廉さんは、嵐の頭をグシャッと撫でて笑った。


「そういえば、タバコは?いつもご飯の後には吸ってるじゃない」


不意に澪さんが尋ねると、廉さんは優しく微笑んだ。


「お腹の子に嫌われたくねぇから、澪の前では禁煙。吸う時はベランダに行くよ!」


「えっ!?」


澪さんは驚きながら、廉さんを見た。


だけど廉さんが笑顔で頷くと、澪さんはすぐに満面の笑みで喜んでいた。