「ブッ……!!廉さんっ……!マジでダッセェーッ!!」


隣にいる嵐がいきなり吹き出したかと思うと、お腹を抱えて爆笑し始めた。


「ちょっ、嵐っ……!プッ……!!」


彼を止めようとしたあたしも、釣られて笑ってしまう。


「おい……。お前ら!」


廉さんは顔を赤らめながら、あたしと嵐を睨んだ。


だけど、その姿も今は恐くない。


むしろ、可愛いくらいだった。


「すみませんっ……!だって、廉さんが可愛くてっ……!」


謝りながらも、あたしの笑いは止まらない。


嵐も、苦しそうに笑っている。


「樹里ちゃん……」


廉さんは最悪だと言わんばかりの表情でため息をついて、ソファーから立ち上がった。