帰りの車の中で、君は言った。


「夏休み、どっか行きたいとこあるか?」


君と行きたい所なら、数え切れないくらいたくさんある。


だけど…


君と一緒なら、きっとどこに行っても楽しいから…。


「どこでもイイよ♪」


「優柔不断やなぁ」


そう言った時の君の笑顔は、夜空に咲いていた花火なんかよりもずっと眩しくて…


あたしは、これからもずっと君にドキドキさせられる事を予感したんだ。





             END.