花火が打ち上げられる度に、地響きのような音が鳴る。


心の底を打つような力強い音に、君の様子を窺ってばかりで告白出来ない自分が、ちっぽけだと思い知らされる。


いつ、告(イ)おうか…。


今、告(イ)おうか…。


あたしの瞳は夜空を彩る花火を見ているけど、心はもう君の事しか見ていない。


覚悟を決めたあたしは、大きく息を吐いた。


 ― ヒュ〜……


そして夜空を縦に切る光を見つめながら、ゆっくりと口を開いた。