部屋の窓から差し込む強い陽射しが、あたしを照り付ける。


降り注ぐような蝉時雨に、改めて夏を感じた。


可愛らしい浴衣も、うなじが見えるようにアップにした髪も…


慣れていないから、不安になってしまう。


おかしくないやんな……?


お気に入りの鏡で何度もチェックしては、自分に問い掛けていた。


君が来るまで、後少し…。


ドキドキが治まらない事に戸惑いながら、今日こそはこの気持ちを君に伝える事を、自分自身に固く誓った。