「どうして黙っていた!?俺をからかっていたのか!?」


「違うわっ!!」


怒鳴るアレンに、リリーは強く反論しました。


「じゃあ、どうしてっ!?」


アレンの怒鳴り声が、静かな草原に響き渡ります。


「アレン、聞いてっ!!」


リリーはそう叫ぶと、アレンの目を真っ直ぐ見つめました。


「あなたの事が好きだから……。だから、どうしても言えなかったの……」


リリーは、囁くような小さな声で自分の想いを零しました。