車にもたれ掛かって腕組みをする響太の姿。 「…………お前…ふざけんなよ?」 どこから声を出しているのですか?っていうぐらい低い声。 「え??」 「何で携帯出ねぇんだよ!!!」 「響太が私に電話!?」 そんなことは一回もなかった。惜しいことしたなぁって思っていると… 「あぁ…実加は昨日変なこと言って電話勝手に切るし… しかもかけ直しても出ねぇ…」 「……あの…もしかして…電話に出ないからわざわざ来てくれたの…?」 だったらすごい嬉しいんだけどな… 「…」 何にも言わない響太。