《追加詩》


「ひまわりが咲いた後は
どうなるか知ってる?」
愛しい君が言った

僕には君の意図する先が解らなくて
ただ愛しい君を見つめてた

「ひまわりを咲かせた土は
一年間は何も咲かせれないのよ」
愛しい君が言った

僕たちの関係は
“苗床”と“ひまわり”だったなんて
なんて可笑しいのだろう

僕は最初から使われていたのだ

栄養源だなんて皮肉だね
だから君は太陽ばかりを見つめて
苗床には目もくれなかったんだ

とてもとても可笑しいね

そんな僕の胸中に気付かず君は動いた

妖艶に微笑んだのに
やっぱり君はまるでひまわりのようで
太陽の元へ駆け出した

「あなたも私に束縛されてればいいわ」
愛しい君は僕に呪いをかけた


とてもとても可笑しいね


愛しい君は呪いをかけたつもりでも
呪いをかけてたのは僕なのに


「ひまわりは土といるから生きられる」
「枯れる前に帰っておいで」

僕は高らかに笑った