《追加詩》


「なにいろがすき?」

幼いときに君に問いかけた

「あかいろがすき」

それからずっと
僕からのプレゼントは赤色ばかり

赤色に彩られた君は美しい

君の白い肌に赤が映える

本当はいろんな色で君を彩りたいけど
赤にこだわってしまう僕


時間の流れは時に残酷で
君から僕を消してしまった

そんな君でも側にいてくれ
なんて言える訳がない僕は残酷で

あぁ僕を分からなくなった君へ

最後のプレゼントを渡そう

君のワンピースを
君の血で真っ赤に染め上げて
真っ赤なワンピースを上げよう

血色に彩られた君は最高に美しい

君の白い肌に血色が輝く


あの時「あかいろがすき」なんて
答えなければ
君は穏やかに眠れたかもね