ファミレスに入り、ボックス席に腰掛ける。 しばらくメニューと睨めっこして、ようやく何を注文するか決めることができた。 優柔不断な性格は、こういう時めんどくさい。 「何食う?」 「隼人は?」 「俺ハンバーグセット」 「あたしはカルボナーラにする。隼人もハンバーグとか食べるんだね?」 隼人がナイフとフォークを使ってハンバーグを食べている姿を想像すると、何故か笑いが込み上げてきて。 クスクスと笑うあたしに隼人は、 「お前は俺を何だと思ってんの?」 と苦笑いを浮かべていた。