「返事は?」


「……分かった」


少し考え込んだ後、未来はコクリと頷いた。



もしこのチャンスを逃したら、俺は潔く未来のことを諦めよう。


しつこく付きまとうなんてカッコ悪いマネだけはしたくない。


俺はポケットの中に突っ込んでいた右手をギュッときつく握りしめた。