程なくして学校に到着すると、ちょうど3限目が終わった直後だった。
廊下を歩き教室に向かうと、立ち話をしていた生徒達が俺に気付き、道を開けてくれた。
入学当初からこの光景は変わらない。
いつだってこの外見のせいで、他人からは怖がられたりありもしない噂話を立てられたりする。
不良を気取っているわけでもないし、自分から喧嘩を吹っかけるわけでもない俺を他の奴らは明らかに恐れている。
他の奴ら同様に、未来もそうだったと言っていた。
「……」
無言のまま廊下を歩いていると、正面から歩いてくる未来の姿が視界に飛び込んできた。



