「別に。つーか、そろそろ真面目にいかねぇと単位やばいから」 俺は亮に軽く手を挙げると、学校のある方向へと歩きだした。 昨日はあんなにいい天気だったのに、今日は雲が広がり今にも雨が降り出しそうで。 それは俺の心の中を映し出しているかのようだ。 俺は雲行きの怪しい空を睨み付け、足を早めた。