「どうしよう……」 裕から貰った人形と隼人から貰った全く同じ人形をベッドの上に並べて考え込む。 「捨てろよ」 隼人にそう言われたけど、裕への想いはまだ完璧には断ち切れていなくて。 シャーペンすら捨てることのできないあたしに、人形を捨てる勇気もなくて。 「ここにしまっておこ……」 あたしは裕から貰った人形をベッドの下に押し込み、隼人から貰った人形をベッドの上に置いた。