「なんか今日は色々ありがとね」 ゲーセンを出てあたしは隼人にペコリと頭を下げた。 いつの間にか辺りは真っ暗で。 時間を忘れるほど楽しいと感じたのは、久しぶりだった。 「別に。ただお前と一緒にいたかっただけだし」 あたしと一緒に……いたかった? サラッとクサイ台詞を口にする隼人。 顔色一つ変えずにそう言い放つ隼人が少しだけ可笑しい。