「愛川も来月の頭髪検査までには、染め直してくるんだぞ……」


「はい」


新城隼人の言葉が図星だったのか、島は語尾を弱めた。


島の弱点はキャバ嬢か。



あたしは長いお説教を食らうことなく、アッサリと島から解放された。 


それもきっと新城隼人のおかげだ。 


あたしは新城隼人の後を追い掛けるように校舎の中へと足を踏み入れた。