「ここ!すごい広いでしょ!」
「確かに広い」
洋風な造りの公園。
子供の遊ぶ遊具がたくさんあり、その近くではレジャーシートを敷きたくさんの親子連れが弁当を広げていた。
「あっちの奥にベンチあるよ。そこならあんまり人来ないから、隼人もいやすいでしょ?」
「あぁ」
昼間の公園という場所自体自分には不釣り合いだと思っていた。
それに親子連れに混じって昼飯を食うのはどことなく気が引ける。
それを言わずとも察してくれた未来は意外と空気の読める奴らしい。
「いただきます」
空いているベンチに腰掛けると、未来は幸せそうにパンを頬張った。



