「……奢ってもらっちゃってごめんね?」 「別に」 未来が買ったのはパンとおにぎり、それにオレンジジュースの入ったペットボトル一本だけ。 どうせ大した額にはならないし、なにより女に金を出させるのが昔から嫌いだった。 「ありがとう」 「礼なんていらない」 俺はコンビニ袋を手に、未来に案内されながら近くにあるという公園へと向かった。