だけど、ちょっぴり意地悪したい気持ちになって。 「隼人、ヤキモチ妬いてるの?」 「別に」 あたしがそう聞くと、隼人は首を横に振った。 「本当は?」 「妬くわけないだろ」 だけど隼人は表情一つ変えない。 なぁんだ……つまんないの。 心の中でそう呟いた瞬間、 「バカ。妬いてるに決まってんだろ」 隼人はあたしの腕を引っ張りギュッと抱きしめた。 「お前の未来は俺がもらうって言っただろ?全部俺に任せとけばいいんだよ」 隼人はあたしの耳元に唇を寄せて、そっと囁いた。