「ねぇ隼人、あたしバイトしたいんだ」
前から考えていたことを隼人に話す。
「は?どこで?」
「隼人のガソリンスタンド!」
「……ハァ?」
何故か隼人は露骨に嫌そうな顔をする。
「……ダメ?」
だって、ずっと隼人と一緒にいたいんだもん。
一瞬も離れていたくない。
それに、いつもいつも隼人にデート代を出してもらうのは悪いし。
「ダメ。俺の仕事がやりづらくなるから」
「やりづらくなる?」
「そう。未来が客にナンパされたら、ムカついて仕事にならないから」
隼人はそういうけど、あたしの目には隼人しか映っていないんだよ?
今もこれから先もずっと……隼人だけを見ているよ。



