「あのね、あたし勝手にキッチン借りて朝ごはん作ったんだけど……。食べてみてくれる?」 「食べれる物なら」 「食べれる!!……きっと……」 正直、料理はほとんど出来ないし自信もない。 ただ、この前ほど酷い出来ではないはず。 お母さんに教えてもらって、ちょっとは勉強したし。 「そっか。ありがとな」 そう言うと、隼人はポンポンとあたしの頭を叩いて階段を下りていった。