王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜


「分かった。もう何も言わなくていいから」


未来の気持ちは十分にわかった。


それに、これ以上この状態でいるのは生殺しに近い。



「……隼人……」


未来は潤んだ瞳で俺を見る。


その瞬間、強引に未来を奪いたい衝動に駆られる。


でもグッと気持ちを押さえて、未来の体をそっと抱えあげるとベッドに横たえた。



ずっと、未来と結ばれたいと思っていた。


心だけでなく、体も。


未来の全てが欲しかった。


未来の全てを自分だけのものにしたかった。


だけど、未来の心の傷が癒えるまでは絶対に耐え続けようと思っていた。


「未来、愛してる」


俺は顔を真っ赤に染める未来の耳元でそっと囁いた。