王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜



「バイバイ」


手を振って去っていく二人の背中を見つめる。 


ぎこちないながらも手を繋いで、肩を寄せ合って歩く二人から漂う幸せオーラ。 


なんだか……いいなぁ。


ああいう、付き合いたての感じ……。


そんなあたしに気持ちをよそに、隼人は大声で叫んだ。


「……白石!未来の番号消しとけよ!!」


その瞬間、二人はピタリとその場に立ち止まって目を見合わせた。