「俺も二人を引き離そうとしてごめんなさい」 アンナちゃんに続くようにしてシュンくんも頭を下げる。 「もういいって。顔上げてよ?」 なかなか顔を上げようとしない二人に困り果てて、隼人に目で助けを求める。 すると、鋭かった目をわずかに緩めて、隼人はこう言った。 「お前ら、絶対別れるなよ?別れたらまためんどくさい事になりそうだし。ついでに二度と俺達の邪魔はするな」 「当たり前ですよ!絶対別れません」 「シュン……」 アンナちゃんはシュンくんを愛しそうに見つめた。