王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜



「あの……今更だけど、本当にごめんなさい」


アンナちゃんはあたしの正面に移動すると、深々と頭を下げる。 


「もう……いいよ?」


アンナちゃんの肩をポンッと叩くと、アンナちゃんは潤んだ瞳であたしを見た。



確かにアンナちゃんには電話で酷いことを言われたりもした。 


そのせいで不安になったし、苦しくなったりもした。 


でも、今更アンナちゃんを責め立てる気にはならなかった。 


だって今もあたしの横には隼人がいるから。 


隼人がいてくれれば、あたしはどんな試練も困難も乗り切れそうな気がする。 


こんな気持ちを教えてくれたのは、アンナちゃんという存在だったのかもしれないね。