そんな二人のことを未来は温かい眼差しで見つめている。
これは一体、何なんだ?
俺はこいつらのラブシーンを拝むためにここに来たわけじゃない。
「おい、ちゃんと説明しろよ」
無理矢理白石の肩を掴んで美咲から引き剥がす。
すると白石は若干嫌そうな表情を浮かべた後、渋々口を開いた。。
「実は未来を追い掛けてるとき、アンナさんからメールが来たんですよ。“シュンが好き”って」
「それで?」
「アンナさんと両想いだって分かって、すごく嬉しかったんです」
「それで?」
お前のノロケ話なんて聞きたくねぇんだよ。
早く事の確信に迫れよ。
俺は苛々しながら次の言葉を待った。



