――未来side――


「隼人……どこにいるの?」


必死に走り回っているうちに、いつも間にか辺りは真っ暗になっていた。


だけど、当てもなく探し続けるのはもう限界で。


電話をかけて隼人の居場所を聞こうかとも考えたけど、後一歩のところでその勇気が出なくて。


それに、もし電話をかけてもあんなに怒っていた隼人のこと。


電話に出てくれない気がする。