≪ガチャッ………!≫ 事務所の扉を開け中に入ると、そこには美咲の姿があった。 「……」 無言のまま美咲の隣の椅子に腰掛けると、美咲はクスッと笑う。 「とって食べたりしないから安心して?」 美咲が俺の家に来た日以来、シフトの関係で美咲と顔を会わせる機会は一度もなかった。