未来と白石が親密な関係のはずない。 分かってる。 未来が俺を裏切るはずない。 それなのに、俺は芽生えていた嫉妬心を露わにしてしまった。 未来が男と話していると、無性にイラつく。 相手が誰であろうと、未来が自分以外の異性を見つめていると思うだけで腹が立って自分を抑えられなくなる。 自分がこんなにも嫉妬深いなんて、未来と出会って初めて知った。 ≪♪~♪~♪≫ 苛々に任せて地面の小石を思いっきり蹴りあげた瞬間、携帯が激しく鳴りだした。