――未来side――


「楽しかったね?」


閉園時間ギリギリまで遊園地を満喫したあたしは隣にいる隼人に微笑んだ。


「まぁな。つーか、喉乾かねぇ?」


「うん。買いにいこうか?」


「俺が行くから未来はここで待ってろ。歩き疲れただろ?」


「え……?でも……」


隼人はそう言うと、数十メートル先の自販機に一人で向かった。


『歩き疲れただろ?』


隼人だって疲れているはずなのに。


……隼人は、いつだってあたしのことを気遣ってくれるね。