「おい、バカ!勝手に一人で行くなよ!!」 中は真っ暗で何も見えず、壁伝いに歩いていかないと足元を取られそうだ。 懸命に未来の姿を探すもののなかなか見つからない。 「おい、未来!!」 大声で叫ぶと、お化け屋敷の中に俺の声が反響する。 あのバカ、何で怖いのに一人で突っ走ってんだよ。 「……――未来、どこにいんだよ!!」 そう叫んだ瞬間、俺の体に何かが勢いよくぶつかった。