「ん~……次はどれがいいかなぁ」 キョロキョロとあたりを見渡している未来が一瞬見せた表情。 それを俺は見落とさなかった。 「そういえば、お化け屋敷だけはいきたがらないな?」 未来はさっきから、お化け屋敷をしきりに避けている。 「隼人……お化け屋敷大丈夫なの?」 「は?何が?」 「お化け屋敷……怖くないの?」 「別に」 可もなく不可もない。 それにお化け屋敷のお化けなんて作りものだ。 ビックリすることはあっても、怖いことはない。